ニキビに悩んでいた20年前のわたしに伝えたいこと
私はいま30代後半の女性です。思春期時代から現在までのお肌の状態について、当時の悩みとともに振り返ります。
小学校時代は特に悩みもなく、お手入れはせずに過ごしていました。しかし、中学2年生の中ごろからニキビが顔全体にでき、化膿して常に両頬が赤く、一時は周囲に心配され皮膚科に通うほどでした。
当時はお手入れに関する知識がなく、部活動が非常に忙しく盆と正月しか休みがないこともあり、ニキビで悩みながらも皮膚科に通う以外で、自分で対策ができない日々でした。皮膚科の薬も劇的に効いたわけではなく、気休め程度で治ったかと思えばまた出来るの繰り返しでした。
高校生になり、顔全体のニキビは少し落ち着きました。生理前やストレスを抱えているときにひどくなるくらいになり、このころは雑誌や友人からのアドバイスでスキンケア情報を仕入れ、自分なりに対策をするようになりました。ただやはり高校生の自己満足のレベルで、完治には至りませんでした。
大学生になり人生で初めてアルバイトで自分でお金を稼げるようになり、美容皮膚科のケミカルピーリングに勇気を出して行きました。長年ニキビに悩んでいた私は「アルバイトのお給料が入ったら、すぐにピーリングをするぞ」と決めていたのです。
5回で1クールの治療を選択し、3回目まではかえってひどくなったような皮膚の反応がありましたが、4回目以降はみるみる肌がきれいになり新たなニキビができにくくなったことを実感しました。大学を卒業する頃にはニキビができない肌になっていました。
就職し、その3年後に結婚、そこから2年後に出産と人生で一番変化が大きかった20代を駆け抜け、気が付けば今ではニキビではなく、乾燥肌とシミに悩まされています。
中学時代からあれだけ出ていた顔の皮脂はどこ行った、という気持ちです。化粧水も、しっとりタイプでないと突っ張るくらいになりました。
あの頃、ニキビに悩む私に周囲の大人たちは「大きくなったら治るから」と励ましてくれました。当時の自分はその言葉を受け入れられなかったのですが、今となってはあの言葉は間違いではなかったと言えます。もし今、思春期ニキビに悩んでいる方がいたら「正しい治療」と「正しいケア」で乗り切って欲しいと思います。きっと数年後はきれいな肌が待っています。